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自閉症スペクトラムは運動が苦手なのか?
自閉症スペクトラムの特徴にはさまざまな特徴があります。
最近までは対人関係やコミュニケーション・社会生活の問題が多く取り上げられてきましたが、運動も苦手になりやすいのではないかといわれるようになってきています。
今回は、自閉症スペクトラムは運動が苦手になりやすいのか?ということについてわかりやすく紹介していきたいと思います。
運動が苦手になる原因は?~自閉症スペクトラムのからだについて~
うちの子どもは自閉症スペクトラムと診断されたのですが
特に歩けないというわけではありません。
でも、最近は運動も苦手になりやすいと言われていますよね?
どうして運動も苦手になりやすいのでしょうか?
確かに最近は自閉症スペクトラムの不器用さについても注目されるようになってきていますね!
ところでお子さんは歩きはじめの時期が遅くありませんでしたか?
そういえば、歩き始める時期は少し遅かったように思います。
もしかして自閉症スペクトラムは歩き始めるまでの段階から運動発達が遅れてしまうのでしょうか?
すべての自閉症スペクトラムのお子さんが遅れるわけではありませんが、歩きはじめが遅いお子さんが多いですね。
歩きはじめる時期が遅くなる原因は、からだのイメージを認識しにくいからと言われています。
からだのイメージですか?
具体的にはどういった特徴があるのでしょうか?
歩きはじめるまではからだを動かしながらからだのイメージを形成していきます。
そうすることで次第にいろいろな活動を行うことができます。
しかし、自閉症スペクトラムのお子さんは自分のからだのイメージが形成しにくいのです。
そのため、運動発達が遅れてしまうということですね。
自閉症スペクトラムは大きくなっても運動が苦手な状態が続く?
じゃあ、大きくなってきても運動が苦手になりやすいのでしょうか?
これも個人差がありますが、からだのイメージが形成されにくいので転倒する機会が多かったり、うまく走ることができなかったりなどの障がいが見られやすいです。
なるほど。
じゃあいろいろな運動を経験することは必要かもしれませんね。
そうですね。
今まではあまり運動について取り上げられてきていませんが
運動は認知面や社会生活活動などの部分にも大きく影響します。
コミュニケーション面だけじゃなく、運動面でも経験を増やしていくことが大切です。
からだのイメージを高めることが自閉症スペクトラムの運動の苦手さに効果がある
・歩きはじめが遅くなりやすいのはからだの動かし方に偏りがあるため
・自閉症スペクトラムの運動の苦手さはからだのイメージが形成されにくいため
・運動はコミュニケーション、社会生活、認知面などと大きく関わりがある

自閉症スペクトラムの特徴は、こだわりや対人関係の苦手さといったコミュニケーションの問題が多くあります。
しかし、最近では運動面での不器用さがこういった特徴に大きく影響することが分かるようになってきました。
そのため、運動面でのフォローのために理学療法士のリハビリが行われることも多くなってきています。
からだのイメージを高め、運動の苦手さ・不器用さを軽減することで子どもたちの自信につなげていきましょう!