
はじめに
子どものリハビリをしていると、多くのご家族から「大人になったらリハビリはどうしたら良いでしょうか?」ですとか「大人になったらリハビリは終わりですか?」という質問を受けます。
確かに今までずっとリハビリを受けてきたのが、大人になると急にリハビリがなくなるのではないかと不安になりますよね。
今回は、そんな子どものときから受けているリハビリを大人になっても継続できるのかということについて考えていきたいと思います。
大人になるからといってリハビリが終わるわけではない
社会人になったけど、今まで通りリハビリは受けられるのかなあ・・・
大人になってもリハビリを受けることは出来ますよ!
むしろ大人になってからのリハビリの方が重要です。
それを聞いて安心しました。
大人になると学生の時のように自由にからだを動かす機会が減りますよね?
ということは、からだが思ったように動かなくなるんじゃないかって心配です。
そうですね。
子どものときからリハビリを受けていると、からだに不調があってもすぐに対応することができます。
いきなりリハビリがなくなると、からだに異変があったときにすぐに対応できないかもしれません。
僕は、リハビリを続けてきたから今のからだの状態があると思っています。
それに大人になると子どものときのようにからだが成長するわけではないですよね?
個人差がありますが、誰でも大人になるとからだの機能は低下していきます。
ただ、からだの機能をできるだけ維持していくことはできます。
大人になると成長を考えるのではなく、からだの機能を維持しながらできることを考えていくことが大切です。
リハビリの考え方は社会で自立して生活すること
大人になってすぐにリハビリが終わるわけではありませんが、リハビリに依存しないようにしなければなりません。
リハビリに依存するとはどういうことでしょうか?
リハビリの考え方は「本人が社会で自立して生活すること」です。
つまり、最終的には自分で生活していく状態にならなければなりません。
でも、急にリハビリがなくなると不安です。
からだの機能の維持はどうしていけば良いのでしょうか?
からだの機能を維持していくために行うリハビリは続けても良いと思います。
ただ、リハビリをしないと機能を維持できないという考え方は良くないですね。
日常生活でしっかり目標をもってもらいサポートしていくことがリハビリです。
なるほど、リハビリの目的は自分のからだのことを理解するということでもあるのですね!
そうです。
自分のからだのことを理解することは生活していく上でとても大切なことだと思います。
分かりました。
大人になった今だからこそ自分のからだのことを理解していきたいと思います!
まとめ
・大人になったからといって必ずしもリハビリが終了するわけではない
・大人になると子どもの時と比べてからだの機能低下が起こる
・大人になってからのからだの機能維持は重要
・リハビリの考え方は「社会で自立して生活すること」
・自分のからだのことを理解する→社会生活で役立つ
・リハビリに依存することなく、社会的な自立へ

誰しも経験することですが、障がいをもった子どもたちもいずれは大人になって社会に出ていかなくてはなりません。
大人になってもからだの機能の維持のためにリハビリを継続することは大事なことです。
ただ、リハビリに依存しすぎることはかえって社会的な自立の妨げになってしまいます。
リハビリの目的を明確にして、どうすれば社会という環境で生活していくことができるのかということを考えるようにしましょう。
少しでも社会的な自立への手助けができれば幸いです。
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