Physically handicapped child

身体障がい児の環境の変化による心理的な影響はあるのか?

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身体障がい児は環境の変化に敏感?

子どもから大人になっていくときにはさまざまな環境の変化があります。

学校を卒業してから就職することもそうですし、学校に入学することも環境の変化と言えますよね。

環境の変化を経験することは、身体に障がいが見られる子どもたちも同じです。

子どもから大人になるにつれてさまざまな環境の変化を経験していきます。

例えば、最初の大きな環境の変化である学校生活を考えてみましょう。

身体障がい児は必ずしもすべてが特別支援学校に入学するわけではありません。

支援を受けながら普通小学校に通う場合もありますし、就学の途中から特別支援学校に編入する場合もあります。

子どもたちの障がいの程度に合わせて通う学校を決めていくことが大切です。

ただ、学校が変わると周囲の環境が変わり子どもたちにとってもさまざまな変化を求められます。

今までとは違った環境・友人・勉強内容などに変わり、本人にとってはとまどってしまうことが多いです。

今回は身体障がい児の環境の変化による心理的な影響について考えていきましょう。

できることは増えてもどうしても難しい課題はある

ひとことで身体障がい児と言ってもさまざまな症状があります。

小児理学療法の目的は、子どもたちの状況に合わせてできることを増やし達成感を得ることで自己肯定感を培うことです。

そのため、私は本人なりに自己肯定感をもって日常生活を過ごしてもらうことが大切だと思っています。

ただ、社会はまだまだ障がいに対して全てを受け入れられる環境が整っているわけではありません。

普通小学校に通っても周囲と自分の障がいを比べてしまうことは必ずあります。

自分が頑張ってできるようになったことを、周囲はたやすくできるようになったりすでに出来ていたりするのです。

そこで周囲に負けないようにより一層頑張る子もいれば、気持ちが落ち込んでしまう子もいます。

私たち健常者も同じように他人に劣等感をもったりすることもありますが、障がいがあると日常生活をおくるだけでも心理的な葛藤は多くあるのです。

大人になっても環境の変化は大きく影響する

学校を卒業してからも就職する場合もありますし、デイサービスを使用したりする場合などの環境の変化があります。

日中のほとんどを学校で過ごしていた状態からまったく異なった環境で過ごさなければならなくなってくるので、本人だけではなく家族も生活スタイルを変えなくてはなりません。

また、身体障がい児は大人になると身体機能面も低下しやすい傾向があります。

自分の身体と周囲の環境の変化の両方に注意していかなくてはなりません。

まとめ~周囲が身体障がい児の心理的なケアができるようにする~

身体障がい児の環境の変化は本人の心理的な負担をより大きくしてしまいます。

もちろん本人が周囲の環境に合わせて生活する努力も必要ですが、周囲の大人たちの配慮は欠かせないです。

環境の変化に敏感であるということを理解して、子どもたちと関わっていきたいですね。

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