
はじめに
歩けるようになってくると、ひとまずご家族は安心して子どもと関わることができるようになってくると思います。
やはり、子どもが歩けるようになるとホッとしますよね!
ただ、歩けるようになってくると今度は「よくつまづくなあ・・・」とか「転んで怪我をすることが多いなあ・・・」といった悩みが増えてきます。
今回は、理学療法士の視点からなぜ子どもは転倒することが多いのか?ということについて分かりやすく紹介していきたいと思います。
子どもはそもそもよく転ぶ
子どもが歩けるようになってホッとしました。
でも、保育園に行くようになってなんだか他の子どもより転ぶことが多い気がします。
みんな同じぐらいの年齢なのにうちの子だけどうして転びやすいんだろう?
何か問題でもあるのかもしれない・・・
子どもがよく転ぶと心配になりますよね。
でも、歩き始めるようになってもよく転ぶことには理由があるんです。
子どもがよく転ぶのに理由があるんですか?
そうです。
子どもは、大人と違って頭とからだの割合が違います。
頭が大きくてからだは小さいですよね。
頭はからだの中でも重たい部位です。
小さいからだで重たいものを支える必要があるので、転びやすい傾向があるのです。
じゃあ、大人になると自然と転ばないようになってくるんですか?
全ての子どもが転ばなくなるわけではありませんが、成人するまではからだが成長していきます。
長い年月をかけてからだの成長がみられ、徐々にバランス能力が高まってくるということですね。
よく転ぶからといって子どものやることを制限しない
子どもがよく転ぶのであまり危ない場所は行かせたくないのですが・・・
何か気をつけることがありますか?
確かにあまりにもたくさん転ぶ機会が多いと心配になりますよね。
でも、本来子どもたちはよく転ぶということを理解してください。
でも、転ぶと頭を打ったりして怪我をしてしまうのではないでしょうか?
やっぱり転ばないようにしたほうが良い気がします。
そうですね。
頭を打ったりするのはさすがにリスクが高いです。
でも、歩き始めるようになってしばらくはバランス能力を高めるために転ぶ機会も必要ですよ。
ただ、わざと転ばせるということではなくて、色々な遊具を使ってからだを動かすことが大切です。
歩けるようになってくると、今度は周囲のものと自分のからだの関係を学習していかなくてはなりません。
転倒することが危ないからといって、子どものやることを制限しすぎてしまうのはかえってバランス能力を低下させてしまいます。
また、親や同年代の子どもたちと遊ぶ機会もとても大切です。
相手と遊ぶことで様々な遊びを経験することができ、自然とバランス能力がついてきますよ!
よく転ぶからと言って、子どもたちのやることを制限しすぎないようにしてくださいね!
まとめ
・歩けるようになってしばらくは転倒しやすい
・子どもは頭に対してからだが小さいので、バランスを崩しやすい
・成人になるにつれてからだが大きくなり、バランス能力が高まってくる
・危ないからと言って子どものやることを制限しすぎない
・周囲のものと自分のからだの関係を学習することが大切
・親や同年代の子どもと遊ぶことで自然とバランス能力が身についてくる

子どもは好奇心旺盛で、何でも自分でしてみたいと思うことで行動します。
ただ、全てやることが成功するわけではなく、失敗することのほうが当然多くなります。
しかし、失敗を恐れるよりもチャレンジしなくなる方が問題だと思います。
周囲の大人はできるだけ子どものやることを見守ることが子どもたちの成長を促します。
何事もチャレンジできるように周囲の大人がサポートしていきましょう!
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