Developmental disability-mask

発達障がい児・身体障がい児がマスクを着用する場合の注意点

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感染予防にはマスクが必要!でも・・・

コロナ禍の影響でマスクを着用することが当たり前になり、感染予防には欠かすことのできないものになっています。

普段から仕事のときや出かけるときにマスクを着用することにもだいぶ慣れてきました。

ただ、マスクを着用することで発達障がい児や身体障がい児にはさまざまな問題が出てきています。

今回は、発達障がい児と身体障がい児にとってのマスク着用時の注意点について考えていきましょう。

発達障がい児は表情が伝わりにくい

発達障がい児の全ての子どもたちに当てはまるわけではありませんが、以下のような注意が必要です。

・表情が伝わりにくい
お互いにマスクを着用しているのでこちらの表情も伝わりにくいですし、子どもたちの表情もわかりにくくなってしまいます。
聴覚だけではうまく指示が伝わらない子どもたちも多いので、コミュニケーションをとることが難しいことも。

・マスクを着用することができない
感覚過敏の子どもたちは、マスクを着用することすら難しい場合もあります。
フェイスシールドで対応できることもありますが、肌に触れる感覚が極端に嫌な子どもたちにとってマスク着用はストレスになってしまいます。            など

最近はこういった問題が多く取り上げられるようになったことで、厚生労働省もマスク着用についての注意点を取り上げています。

身体障がい児がマスク着用する場合は呼吸困難に注意

身体障がい児の場合は、マスク着用することで呼吸困難になってしまうリスクが高まります。

以下の注意点を確認しておきましょう。

・マスク着用することで呼吸困難になる場合も
呼吸状態が安定していない子どもたちや、痰の吸引が必要な子どもたちにとってマスクを着用することは呼吸状態が不安定になってしまう原因になることもあります。
こういった子どもたちは、かえって身体症状が悪くなってしまうのでマスク着用を強要してはいけません。

・子どもたちの状態がわかりにくい
マスクを着用していると顔の大半をマスクが覆っていることになります。
常に身体症状が変化する子どもたちは、表情を見て状態確認しなければなりません。
マスクがあると子どもたちの表情がわかりにくく、状態が急変したときに対応しにくくなってしまうこともあります。

・マスクがよだれでグチャグチャになってしまう
身体障がい児の子どもたちは、鼻呼吸ではなく口呼吸をしている子が多いです。
そのため、マスクを着用しているとよだれで濡れてしまいかえって衛生的ではなくなってしまいます。

この他にも、鼻呼吸をしていても鼻がマスクで覆われることが嫌な子どもたちもいます。
こうなってしまうと感染予防のためのマスク着用は効果が期待できません。

まとめ~発達障がい児・身体障がい児のマスク着用はケースバイケースで~

コロナ禍の社会においてマスク着用は生活に欠かすことができないことです。

でもマスクを着用することでかえって生活することが困難になってしまう子どもたちもいます。

この機会にマスクを着用することが難しい子どもたちもいるということを理解してほしいと思います。

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