
Tiimoがサポートする毎日のルーティン
ADHD(注意欠陥多動性障害)や自閉症の子供の日常生活をサポートする目的で開発されたアプリがTiimoです。デンマークのスタートアップ企業が開発しました。
ADHDや自閉症の子供にとって、健常者が普通にこなす日々のルーティンを覚えて行うことは簡単なことではありません。
日々のルーティンには、例えば朝起きて歯を磨く、顔を洗う、ご飯を食べるなどが挙げられます。
これらの毎日やるべきことをゲーム感覚で習慣化できるのがTiimoです。
Tiimoを利用することで、障がいを持つ本人だけでなく、日々サポートする保護者の負担を減らす効果も期待できます。
Tiimoはサブスクリプション型(月額制)の有料アプリで、月4ドル(日本円: 約420円)で使用することができます。この収益はアプリの開発と保守に使われるみたいです。実際に料金を支払う前に、2週間の無料お試しもできます。
実際に使ってみた
実際に使ってみたのですが、シンプルなUI(ユーザーインターフェース)で子供でも使えるように設計されていると思いました。
残念ながらTiimoはまだ日本語には対応していませんが、日本のAppStore、GooglePlayStoreでもダウンロードすることができます。(今後、日本語に対応する可能性もあります)
いくつかスケジュールを追加してみました。
現在進行中のスケジュールは一番上に表示され、そのスケジュール(アクティティー)があと何分で終了するかも表示されています。

Right Now タブで今やるべきことを表示することができます。
数字が苦手な子供でもわかりやすいように残り時間が視覚的に表示されます。

このように設定したスケジュールが始まる5分前とスケジュールが始まる時に通知が来ます。

実際にスケジュールを追加している様子を動画にしました。
シンプルに作ってあるので簡単に追加できます。
スケジュールごとに細かく設定することができます。
Can be started early は予定された時間よりも早く始めても良い時にチェックを入れます。
Can be ended early は予定された時間よりも早く終わっても良い時にチェックを入れます。

Tiimoは今後治療に役立つ可能性もある
2019年末の時点で、Tiimoは1万5000ダウンロードを突破しています。
TiimoはApple Watch、Android、iPhone、PC(ブラウザ) などの幅広いデバイスに対応しています。

今後、TiimoはADHDや自閉症を持つ子供の行動や気分変化のデータを集めて治療に役立てることも検討されています。(データを第三者に売ることはないそうです)
まとめ
ADHDの患者数は世界で2億人以上、自閉症は760万人以上いると言われています。
これだけ多くの人が日々の生きにくさを感じているのが現状です。
そんな中でTiimoは、障がいのある子供たちのサポートにたいへん役立っていると言えるでしょう。