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障がい児・者は健常者よりも疲れやすいのか?
子どものリハビリをしていると、「うちの子どもは学校に行ってもすぐに疲れてしまいます」といった悩みをよく聞きます。
障がいの状態も人それぞれなので、必ずしも障がい児が疲れやすいわけではありません。
しかし、特に身体障がいの子どもは健常者よりも疲れやすい傾向があるように感じます。
そこで、今回は障がいをもった子どもたちは疲れやすいのかということについて紹介していきたいと思います。
障がい児・者が疲れやすい傾向があるのは理由がある
歩けるようになっていろいろな所に行けるようになってきました。
自分で歩くことができるって行動の幅が広がりますよね!
でも、夕方になると疲労感があります。
他の人よりも疲れやすい気がするなあ・・・
身体に障がいがあると疲れやすい傾向があるのは事実です。
身体に障がいがあるということは、健常者と同じ動作をしていてもそれ以上に頑張らなければなりません。
例えば歩くだけでも健常者にとっては当たり前にできることですが、身体障がい児にとっては歩くだけでも相当な負担がからだにかかります。
確かに歩いたりするだけでも大変です。
じゃあ、普段の日常生活でも健常者より負担がかかるのですか?
そうですね!日常生活そのものが負担になりやすいと思います。
健常者の当たり前は身体障がい児にとっては当たり前のことではないということです。
障がい児・者が疲れやすいからといって運動を制限してはいけない
健常者より頑張って生活していることは分かりましたが、普段の日常生活はどうしたらいいのでしょうか?
運動であったり、日常生活活動であったりなどは制限する必要はありません。
むしろ、そういった活動はできるだけ維持していかなくてはなりません。
ただ、頑張りすぎることも良くないのでそこの調整は難しいですね・・・
なるほど、極端に制限しすぎることも良くないけれども、頑張りすぎるのも良くないということですね。
難しい調整ですが、一つ自分のからだのことを理解するということは必要です。
理学療法士にからだのことを相談したり、補装具を上手く活用したりなども大切ですね。
身体障がいは単にからだが動きにくいという状態だけではなく、こういった疲労の面でも考えていかなくてはならないですね。
ありがとうございます。
自分のからだのことを理解して日常生活が過ごしやすくなるようにしていこうと思います。
身体障がい児・者は疲れやすい傾向があるので自分のからだのことを理解しよう
・身体障がい児・者が疲れやすいのは健常者よりも日常生活そのものが負担になっているから
・負担がかかるからといって極端に運動を制限する必要はない
・夕方に疲労感が強く残るときは過活動になっている場合が多い

身体障がい児・者は、私達健常者が思っている以上に日常生活そのものが大変です。
現在の社会は健常者と同じように生活しなければならないので、身体障がい児・者にとっては負担が大きい社会なのかもしれません。
ただ、無理をしてしまうことも避けなければなりませんが、適度に運動して身体機能を維持していくことも必要です。
どの程度の活動量ならば適度な運動量なのかということを把握して日常生活を快適に過ごしていきたいですね!