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学校に入る前の時期から脳性まひ児に十分な社会経験を
脳性まひを始めとして脳に障がいが見られる子どもたちにとって、「学校」という場所は社会を学ぶ大切な場所です。
また、本格的に集団での活動が増加する場所でもあるので、学校に入学する前の時期(就学前期)から準備をしていかなくてはなりません。
今回は、脳性まひ児の就学前期に注意しなければならないことについて考えていきたいと思います。
学校に入る前の脳性まひ児の就学準備とは?
少しずつ子どもたちも成長してきて、療育施設にも通えるようになってきました。
でも、今のままで学校に行くことはできるのかなあ・・・
学校に入る前にできることって何だろう?
子どもたちも少しずつですが成長してきていますね!
でも、学校に入る前に注意しなければいけないことがいくつかあります。
学校に入る前に準備が必要なのですか?
そうです。
まず、学校は基本的にご家族と離れて生活をする初めての場所です。
そのため、子どもたちもご家族がいないところで自分のできることをしていかなくてはなりません。
なるほど。
事前に学校側に子どもが普段何をしていて、何ができるのかということを伝えなければなりませんね。
そのとおりです。
それに学校は今までと違って規則正しい生活をする場所でもあります。
学校に入る前の今の時期からできるだけ学校と同じような生活のリズムをつけていくことが大切です。
学校に入る前の時期に脳性まひ児は「できること」ではなく「していること」を目指す
学校に入る前に、今の就学前の時期からできることを増やしていかなくてはなりませんね。
確かにできることを増やすことは必要です。
ただ、やればできることと普段していることは大きな違いがあります。
つまり、やればできることはまだ子どもにとって日常の生活活動ではないのです。
できることを増やすことはもちろんですが、それよりもできることを普段している状態にすることの方が大切です。
普段している状態ならば、学校に入ってもすぐに対応できます。
じゃあ、やればできることは学校に伝えなくても良いのですか?
やればできることは子どもにとって今一番頑張っていることです。
それは後々日常の活動になっていく可能性があるので、学校に伝えても良いと思います。
普段していることの方が優先ですが、やればできることはこれから皆で共有していく必要がありますね!
ありがとうございます。
就学前の時期も大切な時期ですね。
しっかり準備を進めていきたいと思います。
脳性まひ児にとって学校に入る前の時期は社会生活の準備期間
・学校生活は脳性麻痺児にとって初めての本格的な集団の場
・就学前にできるだけ普段していることを増やす
・やればできることを皆で共有する
・学校を想定した日常生活のリズムをつける

就学前の時期は、学校という本格的な社会学習を行う場所ということもあって不安になるご家族が多いのではないでしょうか。
特に脳性まひ児は、ご家族と一緒に生活している時間が多いのでできるだけ学校を想定した生活リズムを整えることは大切です。
学校は社会生活の第一歩として重要です。
就学前の時期にしかできない注意点をしっかり把握しておきましょう!