
脳性まひは大人の時期が最も長い
脳性まひというと子どもの障がいというイメージが強いと思います。
しかし、実は脳性まひの方にとって大人の時期のほうが圧倒的に長いです。
また、大人になると身体的な変化や環境の変化など様々な変化が多く見られます。
今回は、脳性まひの方が大人の時期に気をつけなければならないことについて考えていきたいと思います。
脳性まひの方は大人になると環境面で大きな変化が・・・
子どもも大きくなってもうすぐ学校を卒業します。
でも、学校に行かなくなると社会に出て生活していけるのかとても不安です・・・
大人になるとどんなことに気をつけなければならないのでしょうか?
学校に行っていると安心してご家族も過ごすことができていたと思います。
でも、学校がなくなると途端にどうやって生活してくのか不安になりますよね。
環境面での変化は大人になる時期の大きな変化ですね。
学校は毎日規則正しく生活できる環境ですが、社会人になると家での生活も多くなるし事業所も学校とは違う環境です。
すぐに慣れることができるのでしょうか?
やはり、しばらくは学校と違って生活環境の変化に戸惑うことが多いと思います。
そのため、お子さんによっては精神的に不安定になってしまうこともあります。
仕事をする場合は新しいことを覚える必要性もありますからね。
少しずつ慣れていかなくてはなりませんが、本人もご家族も辛抱しなければならない時期かもしれません。
脳性まひの方が大人になると身体的な衰えも・・・
社会人になってやっと生活にも慣れてきましたが、不規則な生活になったせいかからだの衰えがあるように感じます。
今までと違って活動量が減っているのでしょうか?
学校に行っている時期は、やはりある程度活動量が維持できています。
しかし、大人になると身体能力の低下、つまり筋力や持久力の低下が見られるようになってきます。
健常者の場合は30歳前後からこういった機能が低下していきます。
では、脳性まひを始めとした障がいをもった方の場合はというと、もっと若い時期から機能の低下が見られるように感じています。
やはりそうなのですね。
でも、できるだけ今の機能を維持していかないと生活が・・・
そうですね。
まさにおっしゃるとおりで、大人の時期は今日常生活の中でしている機能を維持していくことが大切です。
子どものときは、スムーズにできていたことが大人になると難しくなりやすいです。
できるだけ、今の機能を維持していくために身体面のケアはとても重要です。
大人の脳性まひの方は身体機能の積極的な維持を心がける
・大人になると環境面での変化が大きい
・子どもの時のように身体機能が向上せず、機能低下を起こしやすい
・日常生活活動の積極的な維持が大切

脳性まひを始めとした障がいをもった方にとって、大人の時期は最も長く機能低下が起きやすい時期です。
子どものときからしていることはそのまま日常生活でしている状態にしていくことも必要ですね。
大人になったら終わりではなく、子どもの時期以上に身体機能面の維持が重要です。
長い人生をもっとより良くしていくために、自分のからだを見直し今できることを頑張りましょう!