
感受性が強く敏感な気質をもった人たち
皆さんは周りの状況を気にしすぎるあまり疲れてしまう経験はないでしょうか。
人は誰しも少なからず相手の気持ちになって考える機会がありますが、その中でも生まれつき感受性が強すぎることで日常生活に支障をきたしてしまう方がいます。
Highly Sensitive Person(HSP)と呼ばれる人たちで、なんと約15%~20%の人たちが当てはまる可能性があるのです。
今回はHSPについて考えていきましょう。
HSPとはどういった特徴があるのか
HSPってあまり聞いたことがないのですが、どういった特徴があるのでしょうか。
人は少なからず周囲に合わせようとしますよね。
こういった感覚が強すぎることで生きづらさを感じてしまうことがHSPの大きな特徴です。
主な特徴をまとめていきます。
HSPの特徴
1 感覚が過敏で過剰に受け取ってしまう
症状は人によって違いますが、光がまぶしかったり騒がしいところが苦手だったりなど特定の感覚が過剰になってしまいやすいです。
周りの状況も過剰に受け取ってしまうので、少しの変化でも気になってしまうことがあります。
2 人に合わせすぎてしまう
相手の意図していることがよくわかるので、自分の感情を犠牲にしてでも共感してしまいます。
人に合わせすぎることで疲れてしまいやすく、感情移入しやすい傾向が強いです。
3 深読みしすぎてしまう
相手の本音は本来完全に読み取れることはできません。
相手がそれほど深く考えていなくても常に深読みしてしまうので、人付き合いにおいても気を張った状態になりやすい特徴があります。
4 考えすぎて精神的に疲れてしまいやすい
何をするにも知らないうちに相手に気を使ってしまうので、普段の生活でも疲れやすい傾向があります。
常に周囲の状況に左右されやすく、考えすぎてしまう場合が多いです。
あまりにも精神的に疲れてしまうと、生活のリズムがくずれてしまうことも。
5 自己肯定感が少ない
相手に合わせることが多いので、自己肯定感が少なくなってしまいます。
自分に自信をなくしていることも多く、知らないうちにネガティブな感情ばかりにとらわれることも。
HSPとの付き合い方
このように症状だけ見るとだれしも当てはまる可能性があると思います。
ただHSPの方は症状が過剰になってしまうので、生きづらさを強く感じてしまうのです。
感覚が過敏で人の気持ちに敏感になってしまうことはなにも悪いことではありません。
HSPと向き合うためには自分が甘えていたわけでもなく、人よりも劣っているわけでもないということを知ること。
自分はこれでもいいのだと思い、ありのままの自分を受け入れることが大切です。
まとめ
HSPの方は知らないうちに周囲に合わせすぎてしまい、生きづらさを感じてしまうことがあります。
相手のことを第一に考えられることはだれにでもできることではありません。
相手に合わせすぎてしまうことは長所でもあるということを知ってほしいですね。
ただ、もし自分一人で問題を解決できないときは誰かに相談することも大切。
日頃から相談できる相手をつくることは心の支えになるはずです。