
二分脊椎とはどういった特徴が見られるのだろうか?
子どものころからリハビリが必要な子どもたちにはさまざまな疾患があります。
その中には二分脊椎という背骨に障がいがある疾患もあります。
ただ、生まれつき背骨に障がいがあると言われても
具体的にどういった症状があるのかわからないことも多いです。
そこで今回は二分脊椎の特徴について分かりやすく紹介していきたいと思います。
運動と感覚の麻痺が二分脊椎の大きな特徴
子どもの病気の中には二分脊椎という疾患もありますよね?
二分脊椎ってどういう疾患なのでしょうか?
二分脊椎は名前の通り
背骨がある一定の部分で2つに分かれてしまう疾患です。
背骨が2つに分かれるとどのような特徴が見られるのでしょうか?
一般的に背骨は脳から途切れることなく骨盤のあたりまで続いています。
背骨の部分には脳からの神経が通っていて
からだを動かしたり、触る感覚を受け取ったりなどができるようになっています。
二分脊椎は簡単に言うと背骨が途中で途切れています。
途中で途切れてしまうと途切れた部分から先の運動や感覚がなくなってしまいます。
運動と感覚が麻痺してしまうということですね。
本来つながっているはずの背骨の部分が途切れてしまうことで
運動と感覚が麻痺してしまうのですね。
二分脊椎の特徴は脊髄損傷と似ている?
二分脊椎ってなんだか脊髄損傷の特徴に似ていますね。
そうですね。
確かに脊髄損傷と似ている部分は多いです。
ただ、二分脊椎は生まれながらに背骨に障がいが見られるので、大人になってから事故などで背骨に障がいが見られる脊髄損傷とは少し特徴が違います。
具体的にはどういった違いがあるのでしょうか?
二分脊椎は生まれたときから運動と感覚の麻痺があります。
つまり、もともと麻痺がある状態です。
脊髄損傷との違いは
運動と感覚の麻痺がある状態から社会生活を身につけていかなくてはなりません。
そこが大きく違うと思います。
二分脊椎の子は歩けるようになるのでしょうか?
障がいされる背骨の部位によって変わります。
腰部の背骨の場合は、補装具を使用して歩くことができるようになる場合もあります。
しかし、胸部の背骨の場合は補装具を使用しても歩くことが難しい場合が多いです。
さらに感覚が麻痺しているので、痛みや熱さを感じにくいです。
そうなると本人が知らないうちにやけどをしてしまうこともあります。
いろいろ複雑な特徴がありますね。
運動と感覚の面から見ていく必要性がありますね。
教えてくれてありがとうございます!
二分脊椎の特徴は生まれながらに運動と感覚の麻痺があるということ
・背骨が途中で障がいされてしまうことで運動と感覚の麻痺が見られる
・二分脊椎は生まれたときから社会生活を身につけていかなくてはならない
・背骨の障がいの部位によってからだの機能がそれぞれ違う

二分脊椎は脊髄損傷と似たような特徴がある疾患ですが
生まれたときから社会生活を身につけていかなくてはなりません。
また、障がいされる背骨の部位によってからだの機能が違ってくるので
子どもに合った生活の形を考えることが大切です。
複雑でいろいろな特徴が見られる二分脊椎ですが、特徴をしっかり理解していきたいですね!