
脳性まひの赤ちゃんの時期にできることとは?
子どものリハビリをしていると様々な悩みをご家族から質問されます。
特に生まれてきた赤ちゃんに障がいがあると分かったときに、子どものために何ができるのかということを悩まれるご家族が多いです。
障がいがある場合はほとんどがリハビリを行いながら発達のサポートをしていきますが、それぞれの時期によって気をつけなければならないことがあります。
今回は、障がい児(特に脳性まひ)の赤ちゃんの時期に気をつけたいことについて紹介していきたいと思います。
脳性まひの赤ちゃんの時期はからだの基礎をつくる時期
子どもに障がいがあるとどのように育てていけばよいのか分かりません・・・
特に赤ちゃんの時期に気をつけなければならないことは何でしょうか?
子どもに障がいがあると心配ですよね。
まず、生まれてから3歳ぐらいまではからだの基礎をつくる時期だということを知りましょう。
からだの基礎をつくる時期ですか?
具体的にはどういうことでしょうか?
脳性まひの子どもは脳に障がいがみられるので、健常者のようにからだが発達していきにくいという特徴があります。
また、動きやすい運動のパターンが少ないので、そのままにしているとますます発達が遅れてしまいます。
そのため、リハビリを行うことでできるだけ運動のパターンを増やし、生活に役立つ動作を身に着けていく必要があります。
脳性まひの赤ちゃんは、運動のパターンが少ないのですね。
だから、からだの発達が遅れてしまうというわけですね。
そうです。
また、赤ちゃんの時期はからだの基礎をつくる時期と言いましたが、生まれてから2歳頃まではいろいろなからだの動きを経験することが大切です。
なぜ、いろいろなからだの動きを経験する必要があるのでしょうか?
2歳頃まではまだからだの基礎ができあがっていないからです。
2歳前後からそれまでに経験したからだの動きを元に筋力や持久力が発達していきます。
つまり、2歳頃までは特に脳性まひの赤ちゃんはからだのいろいろな運動を経験していったほうができることが増えていくということですね。
じゃあ、脳性まひの赤ちゃんが何もしないでそのままの状態でいるとどうなるのですか?
今は、ほとんどの脳性まひの赤ちゃんがリハビリを受けているので詳しくは分かりませんが、運動のパターンは少ないまま成長していくと思います。
誰でも得意なことは積極的にやろうとしますが、苦手なことはあまりやりたがらないですよね?
赤ちゃんの場合はなおさら得意な動きをしようとするので、運動のパターンが少なくなってしまいやすくなると思います。
家庭でもできることがありそうですね。
子どもとしっかり向き合って育児をしていきたいと思います!
脳性まひの赤ちゃんの時期はいろいろな運動経験が必要
・脳性まひの赤ちゃんは運動のパターンが少ない
・できるだけいろいろな運動経験を積むことが必要
・生まれてから2~3歳頃まではからだの基礎をつくる時期

赤ちゃんの時期(生まれてから2~3歳頃まで)は、からだの基礎をつくる大切な時期です。
しかし、脳性まひなどの脳に障がいがみられる子どもたちは、生まれてきたときから運動のパターンが少なくいろいろな運動経験を積むことが難しいです。
そのため、できるだけいろいろなからだの運動の経験をすることが発達に大きく影響します。
この時期にしっかりからだの基礎を形成していきたいですね!