冬場はうつになりやすい?人工光によるうつ症状の改善と冬季うつ病について

はじめに

起きてすぐに朝日を浴びたり、日光を積極的に浴びたりすることは一日の生活のリズムを整えることができるのでうつ病の方にとって効果的です。

しかし、日の長い夏場は良いですが、太陽の光が弱まる冬場においてはあまり日光を浴びることができません。

そのため、うつ病の方は冬場から春先にかけての時期は症状が強く出現しやすくなってしまいがちです。

そんな中人工の光を太陽の光の代わりに浴びることで、うつの症状を和らげる光療法が注目されるようになってきています。

今回は、冬場における日光の取り入れ方と人工光によるうつの症状の改善について紹介していきたいと思います。

冬季だけに症状がみられる冬季うつ病とは?

寒くなってくるとなんだか気分が優れないなあ・・・
寒いと外にも出たくなくなるしどうしてかな?

それはもしかしたら冬季うつ病かもしれません。

うつ病って季節によっても違うんですか?

冬場の間だけうつのような症状がみられるうつ病を冬季うつ病と言います。
以下に冬季うつ病についてまとめていきたいと思います。

冬季うつ病の症状

・気分が落ち込む

・会社に行きたくない、仕事をしたくない

・イライラしやすくなる

・人に会いたくない

・夜にゆっくり眠れない

逆に睡眠時間が長くなる

・甘いものや炭水化物を過剰に摂取してしまうことで肥満になってしまう

・女性に多い

このように一般的なうつ症状とは反対の症状がみられることがあります。
症状が出現し始めるのは、11月ごろからで3月はじめぐらいまで続くことが特徴です。

冬特有の日照時間の不足が原因なのか?

冬場は寒く、特に北の方の地域は積雪等でさらに日照時間が少なくなってしまいます。

そのため、日照時間が少なくなりやすいヨーロッパやロシア・アラスカといった地域に冬季うつ病は多く見られます。

ヨーロッパの地域によっては常に日照時間が少ない場所もあるので、うつと日照時間との関係は無視できないものです。

日光を浴びることで生活のリズムが崩れやすいということと、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの不足がうつ病を誘発すると考えられます。

人工光によりうつの症状が改善する?

心療内科や精神科を受診したときに、光療法という治療を行う場合があります。

これは、1日に1~2時間程度自然の光と同じような人工の光を浴びることでセロトニンの分泌を促し、一日の生活のリズムを整えます。

日の光は紫外線により日焼けなどの症状が出現しますが、人工光は紫外線を含んでいないので日焼けの心配はありません。

ただ、全てのうつ病の方に効果が期待できるわけではないので、病院を受診するときは自分の症状をしっかり把握しておくようにしましょう。

また、やはり自然の太陽の光のほうがセロトニンは分泌されやすい傾向があります。

そのため、日照時間が短くなりやすい冬季はカーテンをおける習慣をつけましょう。

そして、寒いからといって窓を開けたがらない人もいますが、朝起きたときはできるだけ全ての窓を開けて換気と朝日を取り入れるようにしましょう。

まとめ

冬は日照時間が短く、外気温が下がって寒くなるので外に出かけることが少なくなります。

そのため、冬場は家の中で過ごすようにしている方もいるかもしれませんが、冬場に日光を浴びないと冬季うつ病のリスクが高くなります。

冬季うつ病の方は、心療内科や精神科を受診することで人工光による光療法を受けることができ、症状が改善する場合もあるでしょう。

ただ、うつ症状の改善のためには自然の太陽の光(特に朝日)を浴びることが最も効果的です。

日照時間が短くなりやすい冬場だからこそ積極的に外に出て太陽の光を浴びるようにしましょう!

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