手足が不自由でもゲームをすることができる!?今話題の「アクセシブル・ゲーミング」とは?

はじめに

身体に障がいがみられる方にとって、健常者向けのゲームはなかなかプレイすることが難しいです。

なぜなら、手や足が自分の思ったように動かすことが難しいですし、麻痺などがあれば素早く巧緻的にコントローラーを操作しなければならないため、身体に障がいがあるとゲームそのものを楽しむことが難しいからです。

そのため、公共交通機関や公共施設などでバリアフリー化が進んできているのは事実ですが、こういったゲームそのものを障がい者の方が楽しむことは簡単ではないのが現状です。

そこで今回は、障がい者の方も気軽にゲームを楽しむことをコンセプトにしている今注目の「アクセシブル・ゲーミング」について紹介していきたいと思います。

そもそも「アクセシブル」とはどういった意味があるのか

アクセシブルとは英語で「適応しやすい、使いやすい、見やすい」といった様々な意味があります。

アクセシブル・ゲーミングの意味合いは、主に適応しやすいという意味が強く身体や視覚・聴覚などに障がいがあってもゲームを楽しむというコンセプトがあるようです。

「アクセシブル・ゲーミング」とはどういったゲームなのか

アクセシブル・ゲーミングは、手や指などの身体的な障がいのために巧緻的な動作や分離的な手指操作が難しい方のために、もっとゲームを楽しんでほしいというゲームデザインを目指しています。

そもそもゲームを楽しんでいるのは健常者だけではなく、身体障がい者の方も多くいらっしゃいます。

アメリカの障がい者でゲームをプレイしているのは約3300万人にも及び、イギリスではゲームプレイヤーの30%は何かしらの障がいを抱えていると言われています。

そういったことから障がい者の方も気軽にゲームを楽しめるようにすることがゲーム会社にも求められるようになってきており、さらに多くのプレイヤーを増やすことに繋がるのではないかと期待されています。

実際現在存在しているゲームの中でも障がい者の方がプレイしてゲーム大会に出場していたり、収益を得ている障がい者の方もいらっしゃいますが、まだまだ多くの障がい者の方に適応しているゲームは少ないのが現状です。

特に身体の動きがそのままゲームの内容に反映されるゲームの場合は、身体に障がいがあるとうまくゲームの内容に身体の動きがついていかないので、難易度としてかなり難しくなってしまいがちです。

例えば、自身の手を降って投げる動作をしたり、左右に手を降って走る動作を真似したりといった動作は身体に障がいがあると素早くそして正確に動作をすることができません。

こういったゲームは身体に障がいがあるとそれだけで不利になってしまうのです。

アクセシブル・ゲーミングとはこういった障がいをできるだけ軽減し、様々な障がいがあっても楽しくゲームをプレイすることがコンセプトとして重要視しています。

どのようにしてアクセシブル・ゲーミングを目指すのか

障がいには様々な障がいがあって、一概に全ての障がいを適応させることは難しいかもしれません。

しかし、ゲームの機能を健常者であっても障がい者であってもプレイできるように設定が変更できるようにすることは、ゲームを開発する段階で可能ではないかと思います。

例えば、ニンテンドースイッチは充電さえあればどこでも気軽に持ち運びを行うことができるポータブルゲーム機ですが、手や指を細かく動かすことが難しい障がい者の方にとってはコントローラーが小さすぎる場合があります。

そんな方たちのために別売りにはなりますが、より大きなコントローラーであるNintendo Switch Pro Controllerを購入すれば操作を行うことが容易になります。

また、視覚障がいの方であればゲームの画面があらかじめ暗く設定してあるホラーゲームなどは、あまりにも暗すぎる画面のためかなり見にくくなってしまう場合があります。

そういった方のために最近のゲームの設定は画面をプレイする方の状態に合わせて明るさを調整する機能が充実しています。

また、明るさだけではなく色合いを調整できたり画面の位置を調整できたりなど、視覚障がいの方に配慮した設定内容がみられるようになってきています。

同様に音を細かく設定することもできるようになってきています。

ゲーム内には様々な音がありますが、例えばBGMを小さくして主人公の声や動作の音を大きくして内容を理解しやすいように設定したり、敵の動く音や近づいてきたときのBGMを大きくして索敵をしやすくしたりなどの設定が可能です。

手指に障がいがある方にオススメのXbox Adaptive Controller(XAC)について

手指に障がいがあると既存のコントローラーでは操作をすることが難しくなります。

しかし、マイクロソフト社のXboxで使用することが可能な「Xbox Adaptive Controller(XAC)」は、手や指の巧緻的な動きが制限されている場合であってもゲームを行うことができます。

基本的にはコントローラーを大きく使いやすいように自分流にカスタマイズすることが可能であり、例えば通常のA・B・X・Yなどの入力ボタンを大きくしたり、あるいはそもそもボタンではなくタップできるようにしたりなどの設定をすることが可能です。

このコントローラーを使用すれば、例えば足で操作してゲームをすることも可能です。

2019年に日本でも発売が始まり、さらなる拡張が期待されますね!

まとめ

障がい者の方にとってゲームは画面を通して自分の思い通りに操作することができるため、多くの方がゲームを日常生活の一部として日々楽しんでいる事が多いです。

そのため、日本に限らず多くの国の障がい者の方にとってゲームは日常生活の質を向上させるためになくてはならないツールではないでしょうか。

しかし、現在まで多くのゲームが発売されその内容も多様なものになってきましたが、まだまだ健常者がプレイすることを前提に設定内容が反映されているように思います。

ただ、最近になって少しずつですがアクセシブル・ゲーミングという障がい者の方がプレイしやすいように配慮するコンセプトが考えられるようになってきたのも事実です。

生活環境面はだれでも過ごしやすい環境にしようというユニバーサルデザインというコンセプトによりバリアフリーが徐々に浸透してきていますが、ゲームにおいてもこういったコンセプトをもとに多くの障がい者の方が気軽にゲームをプレイできるようになると良いなと思います。

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