
目次
はじめに
身体に障がいを抱える方にとっては、気軽に旅行にでかけたいと思ってもなかなか出かけることは難しいと思います。
なぜなら、旅行に行くためには観光する場所が車椅子に対応しているのかといったことや、宿泊する旅館やホテルがバリアフリーなのかといったことを細かくチェックしなければならないからです。
そのため、一人で全部準備しようと思ったらかなりの労力と時間をかけなければなりませんし、そもそもバリアフリーに対応していない場合があり目的の場所に行くことすらできない場合もあるかもしれません。
今回は、障がいがあっても旅行を楽しむことができるのかということと、旅行のために必要なサービスと注意点について考えていきたいと思います。
なぜ、障がいがあると旅行に行くことが難しいのか
障がいにも様々な障がいがありますが、旅行は基本的には普段自分が住んでいる環境とは違う場所に行くということなので、いつもどおりに行動することがそもそも難しくなります。
そのため、日常生活一つにとっても普段と違う環境・状況で行わなければならないので、障がい者の方にとってはかなりストレスになってしまうリスクがあります。
障がい者の方が旅行に行くことが難しい原因の一つとして、旅行に行くということはこういった普段と違う環境で過ごさなければならなくなるという問題があるのです。
ただそういった普段とは違う環境が旅行の醍醐味でもあるので、最近は障がいがあっても積極的に出かけることができる環境づくりがされるようになってきています。
障がいがあっても積極的に出かけよう!

今までは旅行に行こうと思うと、その目的地に行くまでの手段をどうするのかということや、宿泊する場所を予約するといったことを自分で行わなければなりませんでした。
そのため、障がい者の方にとっては旅行に行くということはかなり難易度が高い傾向がありましたが、現在は旅行会社も障がいに配慮したプランを準備しているところが増えてきました。
自分の障がいの状態にもよりますが、こういった障がい者に配慮したプランを利用することが旅行に行くためにはまず必要なことだと思います。
どういった障がい者向けの旅行プランがあるのか
まず、一人で旅行に行くことができない場合は家族や友人と出かけるという方がほとんどだと思います。
そのため、車椅子への移乗や車椅子の操作といった介助は家族や友人が行う場合が多く、大きな負担をかけてしまいます。
そういった方たちのために「ウェブトラベル」というサイトがあり、旅行を計画している方に合わせた旅行プランを作成してくれます。
人数や予算、家族・友人と一緒に行くのかということや、どこからどこまで行きたいのか、どういった旅行をイメージしているのかということを参加される方の身体状況に合わせて提案してくれます。
また、家族や友人に頼ることができない方であったり、家族・友人に負担をかけたくないという方のためにヘルパー資格を持った「介護士」がサポートすることも特徴の一つで、移動時には運転手(ドライバー)がついて目的地まで同行してくれます。
いわゆる「介護ツアー」と呼ばれるサービスですが、介護が必要な高齢者ばかりではなく、障がい者の方のツアーも同様に旅行プランとして組み込まれるようになってきています。
旅行のときはどのようなことに注意する必要があるのか
障がい者の方が旅行に出かける際の注意点についてまとめていきます。
どのような旅行にしたいのか
まずは旅行の目的をしっかり設定することが重要です。
どこに行きたいのかを考えどのように観光したいのかといったことを簡単にでも良いので予約する前に考えておきましょう。
家族や友人など同伴する方はいるのか
障がいの有無に関わらず、あまり一人で旅行に行くという方は少ないと思います。
家族や友人が何人同伴するのか、普段どのような介助をしてくれているのかということを事前に把握しておきましょう。
そうすることで、予約をするときに介護士やドライバーが必要かどうか分かりやすくなります。
予算はどのくらいか
ある程度どのくらいの予算をかけたいのかということも考えておくと良いと思います。
旅行自体は数時間程度のものから連泊まで様々なプランがありますが、予算オーバーにならないようにどのくらいの予算ならば出費できるのかを考えておきましょう。
旅行の日数はどの程度にするのか
前述したように数時間程度のお出かけから日帰りツアー、さらに宿泊ツアーまで様々なプランがあります。
予算と相談しなければなりませんが、自分の状態に合わせてまずは数時間程度介護士と出かけることから始めてみることも良いかもしれません。
自分の身体状況について
最後に自分の身体状況をしっかり把握し、どのような介助が必要なのかということを伝えられるようにしておきましょう。
例えば、車椅子にしても自分で操作ができるのか、それとも操作をすることができないのか、電動車椅子なのかなどといいったことを事前に伝えることはプランを考えるために重要なことです。
介助の状態も普段どのような点で介助が必要なのか、しっかり普段の日常生活を振り返りながら伝えられるようにしておきましょう。
まとめ

障がい者の方にとっては、たとえ普段の日常生活が自立していても旅行に行くということはとても大変なことです。
理由としては、旅行自体が普段の日常生活を行っている場所とは違う場所であるということが考えられますが、逆に言うとそれこそが旅行の醍醐味でもあります。
また、普段日常生活において家族や友人から介助をしてもらっている方はなおさら旅行に行くことが困難ですが、近年はヘルパー資格を持った介護士や運転を代行してくれるドライバーがツアーに同行してくれるようになってきています。
そのため、旅行を予約するときは、事前にしっかり自分の身体状況やどのような介助が必要なのかということを把握しておくことが重要です。
どんな身体状況であっても、環境を整えたり様々なサービスを利用したりすることで旅行に行くことができると思います。
まずは旅行の予約をする前にどのような旅行にしたいのかという目的をしっかり伝えられるようにしておきましょう。