聴覚障がいの方との会話に便利なコミュニケーション支援アプリSpeech Canvasとは?

はじめに

聴覚障がいがみられる方にとって、普段健聴者とコミュニケーションを図る手段は主に手話を用いることが多いと思います。

しかし、せっかく手話でコミュニケーションを図ろうと思っても、健聴者にとって手話はあまり馴染みがあるものではありません。

そのため、うまくコミュニケーションを図ることができなかったり、相手に違った意図を与えてしまったりする場合が多くあります。

手話を用いることは、健聴者にとっては手話を用いている相手が聴覚障がいがあるということは理解できますが、聴覚障がいの方と会話をするために手話を覚えようとすることはなかなか難しいのが現状なのです。

そういった問題があることから聴覚障がいの方が健聴者と円滑にコミュニケーションを図る手段として、Speech Canvasという支援アプリが開発されています。

今回は、コミュニケーション支援アプリSpeech Canvasについて紹介していきたいと思います。

Speech Canvasとはどういったアプリなのか?

Speech Canvas(スピーチキャンバス)とは、聴覚に障がいが見られる方と健聴者との会話において、コミュニケーションを円滑に行うために音声認識を使用してサポートするアプリのことです。

アプリなので、スマートフォンなどがあれば簡単にコミュニケーションを図ることができます。

どのような特徴が見られるのか

どういった特徴が見られるのかというと、健聴者が話した言葉がそのままアプリ上の画面に表示されます。

例えば「きょうは天気が良いですね」と健聴者が話した言葉がそのままアプリ上の画面に表示されるということですね。

また、漢字にはふりがなも付いているので、難しい漢字であっても聴覚障がいの方はすぐに理解することができます。

また、アプリ上の画面を直接なぞればそのまま字を書くこともできるので、絵や地図などの簡易的な表示も行うことができます。

以下に簡単に特徴についてまとめていきます。

話した音声をそのまま表示することができ、筆談でコミュニケーションを図ることができる

健聴者にとっては手話を覚えることは難しいですが、普通に会話を行うことはできます。

そのため、Speech Canvasを利用すれば話した音声がそのままアプリ上に表示されるので、健聴者にとってもスムーズにコミュニケーションを図ることが可能になります。

話した言葉がふりがな付きで表記されるのでほとんどの人と会話をすることができる

話した内容がそのまま表記されていくので、ある程度長い会話でもスムーズにコミュニケーションを図ることができます。

また、表記される文字はふりがな付きで表示されるので、まだ小学生などの漢字が分かりにくい小さい子どもでも読み取ることができるのでとても便利です。

アプリ上の画面に触れて音声入力の修正が簡単にできる

ときには音声認識を誤って表記される場合もありますが、そんなときは実際にアプリ上の画面をタッチして修正することも可能です。

また、修正を行うのは実際に画面上で修正するだけではなく、実際に音声で修正したりキーボードを使用して修正したりすることもできます。

そのときの状況ややりやすい方法で修正することができるので、時間をかけずにすぐにコミュニケーションを図ることが可能です。

普段よく使用するフレーズや画像・写真を登録することができる

普段から使用するフレーズや画像・写真はお気に入りに登録することが可能です。

そのため、店舗や会社・学校といった場所でよく使うフレーズや画像・写真を登録しておくと、必要なときに表示するだけで伝えることができるのでコミュニケーションがスムーズに可能です。

例えば、会社などで今日のスケジュールをすぐに表示できたり、飲食店ではメニューをすぐに表示できたりなどの活用法があります。

対話の履歴を有効活用

お気に入りにフレーズを登録することと関連していますが、会話の内容を履歴として確認することも可能です。

会話の後にもう一度内容を確認したい場合などはとても便利な機能です。

また、履歴の内容はそのままお気に入りに登録したり、伝え忘れたときなどに履歴の内容と合わせてメールで送信したりすることもできます。

データ通信を使用しなくても音声認識・入力を行うことができる

基本的にはデータ通信を使用して音声認識と入力を行いますが、データ通信を使用しなくても会話を文字に変換することができます。

地域によってはデータ通信が不安定な場所もありますが、どこでも使用することができるので様々な状況に対応することができます。

実際どのような場面で使用するのか

Speech Canvasは、健聴者と聴覚障がいの方が円滑にコミュニケーションを図るために使用できるアプリですが、普段日常生活において町中を歩きながら使用するためといった目的では作られていないようです。

店舗や学校・企業といった場所に据え置きすることで、聴覚障がいの方がスムーズに公共機関を利用しやすくするために開発されているので、持ち歩きながらコミュニケーションを図るという使い方はあまり行われていません。

現在のところ特別支援学校等で導入が開始されており、その利用法が拡張されてきている段階であると思われます。

また、持ち歩きながら普段町中で聴覚障がいの方と健聴者が気軽にコミュニケーションを図るツールとしては「こえとら」というアプリがあるようです。

まとめ

聴覚障がいの方は、健聴者の人とコミュニケーションを図ろうと思うと今までは手話を用いて行わなければならないことがほとんどでした。

しかし、手話は健聴者の方にとってあまり馴染みがないものなので、健聴者と手話でコミュニケーションを図ろうと思ってもなかなか難しいのが現状です。

しかし、Speech Canvasを利用すれば健聴者の会話がそのまま音声入力されてアプリ上に表示されるので、聴覚障がいの方にとっても分かりやすいですし健聴者にとってもコミュニケーションを図ることが容易になります。

また、表示される漢字にはふりがなも付いているので、幅広い年代の聴覚障がいの方に有効なアプリであると言えます。

現在のところ、普段の会話に利用するコミュニケーションツールである「こえとら」というアプリと区別化がされており、Speech Canvasは店舗や会社・学校などの公共機関に据え置きする形で使用されることを目的にしています。

まだまだ利用している公共機関は少ないですが、もっと活用されることで聴覚障がいの方の日常生活もスムーズになっていくのではないかと思います。

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